『中秋の名月の日には、お月見をする』
という行事が日本の伝統的文化になっていますよね。
そして、お月見につきものなのが、
お供え物
です。
中秋の名月のお供えというと、定番の月見団子から、食べ物ではないものの、『すすき』もお月見と言われて思い浮かぶ光景でしょう。
では実際のところ、中秋の名月のお供えには、どんなものが良いのでしょうか?
当記事では、中秋の名月のお供えについて、食べ物に限定して紹介していきます!
中秋の名月のお供え物文化のルーツ
中秋の名月といえば、お月見ですよね。
そして、お月見と言えば、『お供え物』というイメージを抱く人が多いでしょう。
とくに印象深いお供え物と言えば…
- 月見団子
- すすき
ではないでしょうか!
まさに、この画像のイメージだと思います。
そもそも、
お供え物の文化がいつ始まったのか?
というと、それは中秋の名月のルーツとなった収穫祭にまで遡ります。
中秋の名月は、別名で芋名月と呼ばれていたように、
芋の収穫祭として、月に収穫した里芋をお供えしていた
このような風習があったのです。
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お供え物のルーツは里芋であり、今や中秋の名月の定番となった月見団子の登場は、
江戸時代後期
に始まったものです。
意外にも、かなり遅い登場だったのですね。
里芋をお供えしていたのが室町時代のことですから、月見団子はお供え物文化が登場してから、少なくとも300年以上経過してから生まれた文化なんです。
ということは、中秋の名月のお供え物は、月見団子に限らなくともよい!ということにも繋がりますね!
中秋の名月にお供えする食べ物一覧
中秋の名月にお供えする食べ物には、どんなものがあるのでしょうか?
お供えする食べ物を一覧にしてみました。
中秋の名月にお供えする食べ物一覧!
- 月見団子
- 芋類(里芋やさつまいも)
- 秋に収穫された食べ物
- 最中(もなか)
ざっと確認できたのは、このくらいです。
1つだけ、異彩を放っているお菓子がありますが、それは後ほど触れるとして…
やはり、江戸時代以降定番となった月見団子がメジャーでしょう。
その後に続くのが、芋名月という別名の由来にもなった芋類、里芋やさつまいもですね。
さつまいもがOKということは、スイートポテトでもいいのでしょうか?
一応、その時期に収穫したものを調理するという意味では当てはまりますし、問題ないのではないでしょうか。
どこかの地域で実際にお供えをしている、という事例は聞いたことがありませんが…
そして、かなりアバウトなのが、秋に収穫された食べ物です。
これはどういうことかというと、そもそもの中秋の名月のお供えが、
その時期に収穫された物をお供えする
という習慣だったため、当時の人たちは、秋に収穫した野菜や果物をお供えしていたのです。
そのうちの1つが、上記にも挙げた芋というわけですね。
他にも、
- 枝豆
- コメ
- かぼちゃ
- 栗
- 柿
- 大根
- ぶどう
- 梨
- きのこ
などもあります。
とくに、ぶどうのようなつる性のものは、
『神様とのつながりを強くする』
と言われ、縁起が良いものなんですよ。
そして、この中で1つだけ明らかに場違いとも思える、最中(もなか)について解説しましょう。
「中秋の名月にもなかとはどういうことなんだ?」
と思う人もいるかもしれませんが…
実は、一部地域では、
中秋の名月は秋の真ん中であるため、最中をお供えする
という風習があったのです。
昔の人も、よく考えたものですね。
そんなこともあって、実は中秋の名月にもなかをお供えするのもアリなんですよ!
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まとめ
中秋の名月のお供え物について紹介しました。
お供え物としての定番は、やはり月見団子ですが…
中秋の名月のルーツとなった芋類や秋に収穫できる野菜や果物
変わり種ではあるものの、実際にお供えされていたもなか
なども、中秋の名月のお供え物候補になります。
秋に収穫できる食べ物を料理したものでも良いため、スイートポテトや焼き芋でも問題ないと言えるでしょう!